こんにちは。前回予告した通り、今回は現役登山ガイドである私がトレーニングに使用している登山のコースをご紹介します。前回の記事はこちらから↓。主に関東の山となります。連休明けから夏山までの間に登ってみてはいかがでしょうか?
今回紹介するコースは目的別にご紹介します。
- 高低差のトレーニングに使うコース
- 長距離のトレーニングに使うコース
- 岩場のトレーニングに使うコース
高低差のトレーニングに使うコース
高低差のトレーニングに使うコースは2コースあります。
奥多摩 奥多摩湖~サスザワ山~御前山~千足バス停(東京都)
ブログではご紹介していませんが、2023年3月21日にこのコースを歩きました。距離15㎞、高低差登り:1393m 下り:1652mとなかなかのコースです。やはりきついだけあって、このコースを歩いている人はあまりいません(御前山付近は多くの人がいます)。千足までは馬頭刈(まずかり)尾根を歩きますが、ここも人がおらず静かな山歩きを楽しむことができます。千足バス停手前には綾滝・天狗滝があり、ここまで歩いた疲れを癒してくれます。
千足バス停はバスの本数が少ないため、下山の際は注意してください。バスは武蔵五日市駅まで行きます。GPSのログは以下です。
ヤマレコの記録はこちらです。
長距離のトレーニングに使うコース
長距離のトレーニングに使うコースは東京都の山と埼玉県の山になります。
奥多摩駅~鋸山~大岳山~御岳山(東京都)
一つ目は奥多摩駅から鋸山を経由して、大岳山まで向かうコースです。距離11.6㎞です。
なんといっても駅からアクセスでき、下山はケーブルカーで下りられるという気軽さもあります。また大岳山周辺はいろいろなコースがあり、物足りなければロックガーデンを経由して歩くという手も有ります。こちらは来週、登山ツアーを実施するコースでもあります。
高尾山口駅~高尾山~景信山~陣馬山(東京都)
こちらも有名どころですね。距離は18.3㎞とかなりの距離です。歩く登山道はきっちりと整備されており非常に歩きやすいコースです。また城山や景信山にはお茶屋さんがあり、昼食や飲み物を買うことができ、活用することで荷物の軽量化にも役立ちます。逆コースの陣馬山から歩くと、下り傾向になるので少しは歩くのが楽になるかもしれません。なお、下山後はバスに乗りますのでバスの時刻には注意してください。
岩場のトレーニングに使うコース
岩場のトレーニングに使うコースはどちらも山梨県になります。
乾徳山(山梨県)
まずは山梨県の乾徳山(けんとくさん)です。乾徳山は山梨県山梨市にある標高2031mの山です。塩山駅からのバスか、マイカーでのアクセスとなります。
山頂直下に鳳岩と呼ばれるほぼ垂直の20mの岩場があります(迂回できます)。鎖を頼りに登ることで岩場でのトレーニングに役立ちます。そのほかいろいろな岩があり、練習にはもってこいの山です。
ヤマレコの記録はこちらです。
十二ヶ岳(山梨県)
十二ヶ岳は山梨県富士河口湖町にある標高1683mの山です。標高は乾徳山より低いですが、すごいつり橋やとてつもない岩場があります。十二とあるように一から順に十二までのピークを越えていきます。おそらく多くの方がこの山で岩場のトレーニングをされるかと思います。特に十二ヶ岳迄の最後の登りは延々と岩場が続く道です。しっかり三点支持をすることで安心して登ることができます。頂上に行くと富士山の大展望が待っています。
ヤマレコの記録はこちらです。
まとめ
いろいろな目的に合わせた関東周辺のコースを紹介しました。ここで紹介したのはあくまで一例なので、また機会があれば、いろいろご紹介したいと思います。ここで紹介したコースがいきなり歩ければよいのではなく、徐々にステップアップし、このコースを楽に歩けるようになり、さらに上のステージの登山を楽しんでいただければと思います。
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