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登山ガイドステージⅡ受験と冬用グローブのメンテナンス

こんにちは。登山ガイドステージⅡを受験しており、ようやく落ち着いたので記事にしたいと思います。意外と登山ガイド受験に関する記事がネット上にないので誰かの参考になればと思います。また使用した道具のことグローブを少しメンテナンスしたのでそれも併せて。

目次

登山ガイドステージⅡ受験

私はすでに登山ガイドステージⅠ資格を持っていますので、足りない項目のみを受験しました。足りないものは以下の2つです。

  • 積雪期ルートガイディング
  • 雪の安全管理技術

また、登山ガイドステージⅠを持っているため、ステージⅡに移行という形になります。ですので、日本山岳ガイド協会に問合せし、申請書を提出し、受験番号を発行してもらいました。これに関しては、職能別資格検定詳細規程の中に記載があります(下の画像)。

これにて実技試験を受験する準備が整いました。

登山ガイドステージⅡ受験希望者積雪期技術対応講習会

検定ではないのですが、日本山岳ガイド協会が主催する登山ガイドステージⅡ資格取得希望者に向けた講習会に参加しました。2021年12月8日~10日の2泊3日で谷川岳で開催されました(宿泊は土合山の家)。参加者は私を含め、5名でした。
講習会ですので、試験ではありません。ですが登山ガイドステージⅡの検定に準じた内容を座学実技とがっつり学べます。特に雪があまり降らない地域の方は受講しても損はないです、というか実践的な内容・質問バンバンできるので得です(結構値段高いですが…)。またこの時、一緒に受講した方たちとは交流が続いています(検定は20人~30人とかであまり交流がありませんでした…)

積雪期ルートガイディング

積雪期ルートガイディングについては、無積雪期ルートガイディングの時と同様、NIAJ様のスキルアップアカデミー 積雪期ルートガイディングを受講しました。合格することで、実技検定が免除されます。
私は1月に志賀高原で開催された養成講座に参加しました。参加者は私を含め2名でしたが、スノーシューの装着の基本や、コンパスを利用したディレクション出し(方位角を利用し進路を決定)、雪がある季節の自然解説技術、ラッセル、ビーコンを利用した雪崩捜索技術、低体温症や凍傷などに関連する知識など非常に有意義な講座でした。ちなみに同じ時期に志賀高原で積雪期ルートガイディングの検定も行われていたようです(さすがにエリアは少し違っていたようで会えませんでしたが)。

JAN主催 雪の安全管理技術養成講座

JAN(日本雪崩ネットワーク)が主催する登山ガイド養成講座「雪の安全管理」を受講しました。

養成講座とありますが検定です!!私は一昨年、AvSAR(日本雪崩捜索救助協議会)が主催する基礎コースを受講していて、「さらに雪崩に関する知識を得たい」と「養成講座で雪の安全管理技術をあわよくばパスしたい」という思いから申し込みました。
会場は、またまた谷川岳でした(宿泊もまた土合山の家)。2泊3日でした。スケジュールは下記のとおりです。なお、事前に指定された書籍を熟読するように言われます。受講する方は、必ず熟読してください!!

1日目午前中:座学
午後:フィールドにてロープ操作(ムンターによる引き上げ引き下ろし)、雪崩捜索訓練
2日目天神平周辺にて、地形判断、ルート選択、気象・積雪観察
夕方:筆記試験、雪崩ハザード評価
3日目土合周辺で地形判断、ルート選択、気象・積雪観察、ツェルト設営、ビーコン試験
夕方、各自へのフィードバック

見てわかるように非常に盛りだくさんでした。お昼食べる時間は、空いてる時間に各自食べてくださいという感じでした。
私は1日目のビーコン使用があまり芳しくなかったため、毎日夜練習しました(他の参加者も一緒に練習しました)。そのおかげで最終日のビーコン試験は無事にパスできました。ビーコン試験は30m×30mの範囲に70cmほどの深さに埋まっているビーコン2個をプローブでヒットを5分以内でした。私は練習のおかげで、参加者の中で2番目の速さでヒットできました。
この養成講座は、ビーコン捜索技術が肝と言っても過言ではないです。ですが受講姿勢や事前準備もかなり見られている感じでしたので受講する方はそのあたりも気を付けてください。

雪の安全管理技術検定

知人からJANの養成講座は結構落ちると聞いたので不安になったので、日本山岳ガイド協会主催の雪の安全管理技術検定も受験しました。3月上旬に志賀高原で開催されました(宿泊は石の湯ホテルと幸の湯の分宿でした)。参加者は約30名!!(雪の安全管理技術検定が2回しか開催されないためだと思います)。6班に分かれて検定が進みました。私の班は12月の講習を受けたメンバーがいて、頼もしかったです。検定内容はビーコン捜索、ツェルト設営、ロープワーク、気象を観察し行動への反映、低体温症・凍傷などの知識、スノーシュー・ストック・アイゼン・ピッケルの使い方の説明などです。なおこの記事を書いている2022年3月16日時点では結果はまだ届いていません…

使用した道具や書籍

登山ガイドステージⅡを受験するにあたって私が使用した道具、書籍をご紹介します。

道具(積雪期使用)

グローブ

ブラックダイヤモンド グリセードグローブ(行動中に使用)
ブラックダイヤモンド パニシャー(ロープ使用時)

雪崩捜索、積雪観察

ビーコン:PIEPS microBT 単3電池1本で動作し、スマホのアプリとBluetoothで簡単にビーコンのソフトウェアバージョンアップができます
プローブ:bca STEALTH300 3mの長さがあります。
スノーソー:モンベル 
スノーショベル:bcaB2EXT(細引きとカラビナを付けて背負えるようにしています)
積雪観察セット(細引きを付けてグローブを付けていてもチャックを開けやすくしています)
左からフィールドブック(JAN主催雪の安全管理で使用)、ルーラー(ホームセンターで売っているグラスファイバー製2m)、bcaスノースタディキット)
フィールドブック(気象観察)
フィールドブック(積雪観察)

ビーコンについて、私はPIEPSのマイクロBTを使用しています。他の方はほぼ全員がMAMMUTのBarryvoxシリーズでした。BArryvoxは性能がかなりいいようですが、良すぎて捜索に影響が出ている人もいました。
スノーシューは私は、MSRのライトニングアッセントを使用しています。
ツェルトについてですが、ペグは雪山用のものを使用しました。MSRのブリザードステイクです。シーズンに入ると欠品になる可能性が高いので早めの購入をお勧めします。私は取り寄せで何とか間に合いました。

書籍

使用した書籍は以下の通りです。かなり多いです。

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あとは日本山岳ガイド協会が発行している雪の安全管理・雪崩対策技術という赤い本です。
個人的には、雪崩リスク軽減の手引きが一番読みやすく、かつ知識を得られたと思います。時点で雪崩教本と雪山登山が知識を補足してくれる役割でした。

グローブのメンテナンス

冬に使用したグローブはブラックダイヤモンドのグリセードグローブとパニシャーです。どちらもゴートレザーを使用しているため、革部分のメンテナンスが必要です。高い買い物でしたので、長く使いたい。
なので革用のクリームを使用してメンテナンスをしました。
まず最初に良く乾かしました。大体2日ぐらい屋内で乾かしました。
使用したクリームは、ヘストラのレザーバームです。グローブ メンテナンスで検索しても何を使っているのかあまり記載されていないので参考になればと思います。

レザーバーム自身は松脂みたいな匂いがします。私は好きかも。レザーバームを塗りこむことで撥水性や耐久性が強化されるようです。そして長く使えます。

オープン

綿棒を使って革部分に塗りました。

綿棒につけてヌリヌリ。綿棒は片手で大体ケバケバになり使えなくなります。

塗っていくと微妙に色が変わります。

左側が塗り終わったグローブです。少し黒くなっている??

塗り終わった後はレザーバームでべたべたします。1日ほど乾燥させることでメンテナンス完了です。その後私はシリカゲルを入れたタッパーに入れて保存します。ちなみにシリカゲルとタッパーは100均で購入しました。

今回もお読みいただきありがとうございました。登山ガイド杣人では月1回ほど登山教室を開催しています。併せてご覧ください。

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