こんにちは。少し前ですが、中央アルプスの空木岳に行ってきました。かなり前から計画していた中央アルプス。すごく楽しみでした。今回は2泊3日とゆっくり歩いてきました。もちろん、8月にお手伝いした檜尾小屋にも泊まりました。
中央アルプスについて
中央アルプスは木曽山脈の通称です。長野県の木曽谷と伊那谷にまたがる山脈です。北アルプスや南アルプスと比較すると3000mを超える山はありません。最高峰は日本百名山でもある木曽駒ヶ岳です。木曽駒ヶ岳は千畳敷というカール地形があり、ロープウェイで気軽にアクセスできるため人気の山です。千畳敷カールや三ノ沢岳、濃ヶ池など氷河地形が多く残っていることも特徴です。私個人の印象としては南北に長く、東西の幅は狭い(=急)というイメージです。
空木岳は日本百名山に選ばれている標高2863mの山です。千畳敷からは濁沢大峰、檜尾岳、熊沢岳など数々の山頂を越えていかなければなりません。菅の台からですと標高差2000mを登らなくてはならない・・・なかなか厳しい山です。
歩いたコース(GPX)
アクセス・駐車場
千畳敷に向かうため、菅の台駐車場に駐車しました。駐車料金は1日800円です。当日朝7時半に着いたのですが、久しぶりの土日晴れ予報で、駐車場は満車、バスの切符売り場は長蛇の列でした・・・バス乗るまでに2時間、しらび平でロープウェイに乗るまでに1時間かかり、千畳敷に着いたのは10時半でした・・・
電波状況
私はドコモ回線を使用しています。電波状況は下記の通りです。
- 千畳敷
- 檜尾小屋
- 檜尾岳~東川岳
- 東川岳~空木岳
- 空木岳~南駒ヶ岳
- 空木駒峰ヒュッテ
- 空木駒峰ヒュッテ~菅の台
※ほとんどの場所で電波が入ります。
1日目:千畳敷~濁沢大峰~檜尾岳~檜尾小屋
千畳敷に到着するまでに3時間かかり10時半と普段に比べかなり遅い出発でした。この日は檜尾小屋まで行けばよいのでそこまで焦ってはいませんでした。千畳敷から極楽平方面に歩き出すと徐々に人は少なくなります。この日は快晴で歩いていると真夏のような暑さでした。
極楽平からは中央アルプス特有と言ってもいいほどの過酷な?アップダウンが始まります。
島田娘から少し降りたところで昼食。さらに下り、濁沢大峰の登り返し、また下り檜尾岳に登ります。
檜尾岳を登り返し、そこから下ると檜尾小屋です。この日は檜尾小屋で1泊しました。夜は中学校の文化祭の花火があったようで、山の上から花火を見下ろすというなかなかできない経験ができました。花火を見たのち20時に就寝し翌日のアップダウンに備えました。
2日目:檜尾小屋~大滝山~熊沢岳~東川岳~空木岳~駒峰ヒュッテ
2日目は空木岳までコースタイムで約5時間なので、ゆっくりと5時に起きました。朝食をα米などで済ませ6時過ぎに檜尾小屋を出発。
檜尾小屋を出発し、軽く檜尾岳に登ると御嶽山がはっきり見えています。そして進行方向を見ると空木岳までの稜線がすべて見えています。天気がいいのはいいんやけど、最後の空木岳までの登り返しもはっきり見えています
檜尾岳からはまず下り、登り返して大滝山。また下り登り返して熊沢岳と、空木岳までアップダウンが繰り返されます。登りが苦手な人には苦になるかもしれません(私は下りより登りが好きなので楽しく歩いていました)
熊沢岳までは途中何度か鎖場やハシゴがあります。三点支持ができていれば問題ありませんが、荷物が重いと大変かもしれません。
熊沢岳まで、何度か岩場を登ります。1か所、高度感がある岩場がありますが、鎖がついていますので、しっかり三点支持をすれば問題ないと思います。熊沢岳に到着すると今までの登りが嘘のような花崗岩の岩がそびえたつ平らな場所が広がります。これこそ、中央アルプス!!と感動していました。
熊沢岳の景色を堪能したのち、東川岳を目指します。東川岳まではいつものように一回下り再度登りなおします。
東川岳に到着すると、空木岳の存在感がすさまじいです。目の前にそびえたつ稜線、そして奥には、南駒ヶ岳、越百山と名峰が見えます。ここまで登ってきましたが、一度下ります。木曽殿山荘が下ったところにありますが、標高差は約200m、木曽殿山荘から空木岳までは標高差約400mの登りです・・・
木曽殿山荘で15分ぐらい休憩しました。そこで伊奈川ダムから上がってくる人とお話をしました。なんでも今日の午前1時から歩いて、東川岳に登って今日下山すると。いろいろな登山スタイルがあるのだなと思いました。
休憩が終わり、空木岳まで最後の登りです。木曽殿山荘から見えているピークは山頂ではなく、第1ピークと呼ばれるいわゆる偽ピーク。山頂までに3つほど偽ピークがあります。登山道自体は非常に歩きやすく、ぐんぐん高度を稼げます。途中、鎖場もありますがそこまで危険ではありません。約2時間ほどで空木岳に到着しました。
空木岳山頂でお昼ご飯を食べて駒峰(こまほう)ヒュッテへ下ります。駒峰ヒュッテで受付をして、この日は終わりのはずでした・・・
2日目番外編 空木岳~南駒ヶ岳往復
駒峰ヒュッテっで受付し荷物を整理した後、小屋番のおじさんと話していると・・・。「まだ時間あるし、昼寝するのももったいないし、南駒ヶ岳行ってきたら?空身だと16時までには帰って来れるよ」と。この時点で12時45分、せっかく来たし、体力的にはかなり余裕あるし行ってみよう!となって南駒ヶ岳まで行くことにしました。
まずは空木岳に登り返し、その後赤梛山まで歩きます。赤梛山山頂手前の登り以外はゆっくり下っていく道ですが、結構道幅が狭いです・・・落ちると木曽側に真っ逆さまです・・・
赤梛山からまた下ります。下ったところに摺鉢窪カールがあります。摺鉢窪カールには摺鉢窪避難小屋がありますが、カールの中に大きな亀裂があるため、現在立ち入り禁止です。摺鉢窪カールから南駒ヶ岳山頂までは看板には20分と書いていますが、どう見てもそれ以上かかりそうな急傾斜の道が見えます。
歩いてみると意外や意外、南駒ヶ岳山頂まで約10分で着きました。山頂には5分ほどいて駒峰ヒュッテへ戻ります。
駒峰ヒュッテへ戻る道は全体的に登り傾向です。途中赤梛山もあるのでアップダウンもあります。また南駒ヶ岳から空木岳を目指す登山者が少ないせいか、目印(赤スプレー)が見えにくく何度も道を間違えました。歩く方は注意が必要です。
なんだかんだ駒峰ヒュッテへは15時過ぎに戻ることができました(南駒ヶ岳の往復で2時間ちょいでした)。
その後、晩ご飯の準備をして、19時消灯だったので早めに寝ることにしました。ちょうど窓の近くだったのでとても寒く、1時間おきに起きてしまいました・・・
3日目 駒峰ヒュッテ~菅の台駐車場
3日目は菅の台駐車場へひたすら下るだけです。ただ、保育園のお迎えという重大なミッションがあるため、夜明け前の5時に出発しました。
樹林帯で日の出を見ました。日の出を見た後も黙々と下ります。途中、大地獄、小地獄もありましたが、黙々と通過。
この下り、ほぼ樹林帯なので、もうつべこべ言わずに下るしかないですw心の中は無です、何も考えず、邪念を入れずに下ります。かなり下ったところで、池山小屋の水場に到着しました。ここの水がめちゃくちゃおいしかったです。できれば持って帰りたかったほど。
黙々と下り10時前には菅の台駐車場に到着しました。さぁお風呂へ、と行きましたがなんと営業時間は11時から・・・orz11時ちょい前に開いたので3日分の汗を流しました。お風呂は中央アルプスに行けばいつも入っている露天こぶしの湯。檜尾小屋で割引券がもらえます。
お風呂でさっぱりした後は、らーめん道 黒こくやでラーメンを食べて帰りました。お迎えにも余裕で間に合いましたとさ。
ヤマレコの記録はこちらです。
持っていった食料
避難小屋泊なので、寝袋、マット、食料はすべて背負いました。食料は以下の通りです。レトルトカレーを忘れたのは痛恨の極み。
- α米(リゾッタや白米など)4食分→2食分食べました
- パスタ1食分→全部食べました
- アミノバイタルゼリー4回分→全部食べました
- アミノバイタルショット3回分→全部食べました
- アミノバイタル粉(ゴールド2回、ブルー2回)→ゴールド全部使用
- たまご蒸しパン2個→全部食べました
- 魚肉ソーセージ3本→全部食べました
- サッポロクラシック4本→全部飲みました
- 柿の種(セブンイレブン)→半分食べました
感想
8月に檜尾小屋にお手伝いに行ったときから行ってみたかった空木岳へ行きました。アップダウンがあるなーってのはわかっていましたが、なかなかのものでした。が、登りは好きなので割と苦も無く歩けました。檜尾小屋、駒峰ヒュッテにお世話になりましたが、どちらの小屋も特色があり、そして登山者に優しい小屋でした。駒峰ヒュッテは管理人さんがかなりフレンドリーでいろんな情報を教えてくれました。余談ですが泊まった日に11人、小屋に来なかったのですがどうなったのだろう・・・檜尾小屋は前に言った通り、やっぱりすごく居心地のいい小屋でした。来年にはウッドデッキができる予定なのでまた行きたいところです。
千畳敷~空木岳のルートはアップダウンも多く大変ですが、素晴らしい景色、素晴らしい小屋があるので、また来年も歩いてみたいと思いました。ツアーで企画しようかな。
ここまで、お読みいただきありがとうございました。
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