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登山中のペースの配分

こんにちはみよっちゃんです。
私は本業(旅行会社)でもお客様を連れてガイドする機会が多くあります。ガイド登山の際のペースの配分、個人(プライベート)での登山の際のペースの配分について、書きたいと思います。

ガイド登山の場合

お客様のペースに合わせます。グループの中でも一番遅いペースの人を早めに見つける、もしくは登山開始前に「登りが苦手な方いますか?」と問いかけ、把握します。遅い方をガイドの後ろにつけることでペースを作っています。
その他に気を付けていることは「会話」です。
どういうことかというと、登山中、会話がある=ちょうどいいペース。会話がなくなってきたということは登りが急になるなど体力的に辛い、もしくは疲労がたまってきていて、ペースが合わないと判断しています。前者の場合はペースを落とす、後者の場合は、なるべく速やかに休憩をとるなどして対策を個人的にとっています。
本当は参加者全員の心拍数をリアルタイムに把握できればより緻密なペース配分ができるのではないかなと考えています。

プライベートの場合

では、プライベートの場合どうするかと言いますと、自分の心拍数を目安にしています。以前は、自分の体感する心拍数で把握していました。どういうことかと言いますと、ペースが上がってきて辛いときは心拍音が体で感じることができます(うまく表現できないのですが)。その場合、オーバーペースなのでペースダウンするようにしています。
今は、スマートウォッチで測定できる心拍数を目安にしています。登山と心拍数の関係には「登山の主観的強度」というものがあります。

山と溪谷オンライン
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心拍数を10であると数値が出ます、それを主観的強度に当てはめることでペースを把握することができます。ここまでは一般的な話(論文があり実証されている)でありますが、以下は私の個人的なペースの把握方法です。

登山中はスマートウォッチで心拍数を把握しています。また平常時の心拍数もログを取り、どのぐらいの範囲かを自分自身で把握しています。
私の場合、平常時心拍数は50前後です。登山中、上で書いた「 心拍音が体で感じることができる」状態の時、大体心拍数が150を超えています。なので平常時に心拍数の3倍を超えるとオーバーペースであると判断しています。

実際のログ

上のログは8月末に立山に行ったときのものです。初日は内蔵助山荘まで歩いたのですが午後から悪天候が予想されたのでかなり飛ばしているログ(オーバーペース気味)になっています。心拍数が180近くまで上がっています。

続いて翌日のログです。内蔵助山荘から雄山を経由し、黒部ダムへ下りたログです。下りで心拍数が140前後ですが、この時は藪を進んでいて精神的に緊張していた影響もあるのかなと考えています。

まとめ

簡単にまとめると以下のような感じです。

ガイド登山:お客様の状況を把握し、ペースを配分しています。
プライベート:スマートウォッチを活用し、ペースを管理しています。


スマートウォッチについては電池の問題もありますが、登山中に活用すればペースを把握するのにかなり有効なものだと考えています。
私はSuunto5を使用して上記ログを取っています。なぜSuunto5にしたか使っていてどう感じているか、バッテリーの面はどうなの?は次の機会に紹介できればと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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